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お酒を飲めない人がお酒を飲める人と結婚するということ

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私はお酒がほとんど飲めません。自称「付き合い程度」の飲酒量です。またお酒の種類でいうとビールはダメ、日本酒や焼酎なんてもってのほか、ワインも極力避けたい…ということで、消去法としてカクテル果実酒のソーダ割のみ飲酒可能としています。

そのお付き合いの場でも、上述のお酒2杯程度を2~3時間掛けて飲むペースが基準です。まあ所謂、「お酒が苦手な女子」の典型的なパターンでしょうか。一滴も受け付けないほどではないけど、「乾杯のタイミングからひとりだけカクテルを注文するKY女子」というやつです。

家庭環境としてもお酒に無縁でした。父は下戸(飲酒するとお腹をくだす)、母は飲めなくはない体質ですが父にあわせてほぼ飲まないという人だったので、幼少期から食卓の父も母・妹・私と同じ食事のメニューをともに味わっていました。「毎晩のように晩酌をする父」という構図は実生活で味わったことがなかったため、「お酒」というものに触れる機会はほぼ皆無だったのです。

また居住環境も、私がお酒と縁の遠い生活を送ってきたことのひとつの所以でしょう。25歳までは地方在住だったので、完全なる車社会。車がなければどこにも行けないレベルの土地です。職場の付き合いでお酒を飲む場では、メンバーのうち1人は必ず「運転手」として設定し、当日はノンアルコールで過ごしてもらうシステムが自然と構築されていました。また、交際相手は必ず車持ち=運転手なので、食事やデートの際にはノンアルコールで過ごすことが一般的であり、それが当然のように過ごしてきていました。

私自身が結婚適齢期に差し掛かってきた頃、私が将来の結婚相手に求める1つの揺るぎない条件として「お酒を飲まない人」と設けたことについては、前述の背景からもよく理解いただけると思います。酒乱がこわい、泥酔されたら面倒…など、お酒を飲む人の症状に嫌悪感を抱いているわけではありません。今まで飲酒と無縁な生活を送り続けてきたからこそ、「お酒を飲む人の扱いがまったくわからない」。いわば、「お酒を飲む人=宇宙人」だったんです。

好きになった人が酒豪だった

今の夫と2人で食事をする初めての機会で、相手が酒豪であることに気付きました。事前にお酒は「付き合い程度」と聞いていたのに、目の前でガバガバ飲んでよくわからない言葉をはなち、同じフレーズを何度も繰り返し、私が飽きて違う方向を見ながら相槌をしなくても気付くことなく、延々とつまらない話を続けていました。私は正直、この初デートのタイミングで現夫を「ないな」と判断をくだしました。(どこが「付き合い程度」だよ…この嘘つき!)とまで思っていました。

お酒を飲める人と結婚することの決意

結婚相手は総体的に判断すべきと悟りました。お酒を飲むこと以外の部分が、お酒を飲むことより大きくまさっていたので覚悟を決めました。但し、好き放題飲まれることでストレスが積み重なり夫婦生活が破綻するリスクや、飲酒量が多いことにより健康を害するリスクも考慮したうえで、相手に条件を提示しました。

 ・1日に飲酒可能な規定量の設定
 ・週に2日は休肝日を設けること

上記を遵守することを婚約の要件に盛り込み、成立しました。規定量に関してはその後も紆余曲折がありながら当時取り決めた数量に多少の変動はありますが、いずれにしても「上限がある」という認識があるのとないのでは、お酒に対するスタンスが変わってくるので効果的だと思います。

「酒好き」は死ぬまで「酒好き」

上述のルールがありながらも、やはり羽目を外して泥酔して帰ってくる日が幾度かありました。私が眠りかけている頃に帰宅し、リビングで大きな物音をたてながら、家中に歯磨き粉をベタベタ付けて千鳥足でフラついている夫を見たときは、絶望しか味わいませんでした。あまりにショックで、今後の夫婦生活のビジョンが真っ暗になり、「やっぱり無理かも」と思わざるを得ないときもありました。

しかしながら、母に言われてはっと気付くことがありました。夫は無類の酒好きで、それを楽しみに生きていた独身時代もあったことでしょう。それを私と夫婦生活を送ることを選択した時点で、大きく譲歩しているのです。

「たまに羽目を外して帰ってきたときくらい、「もう、しっかりしてよ!」と叩いて寝かすことくらいできないと、酒好きの妻は務まらない」

酒好きは、死ぬまで酒好きなんです。いくら量をセーブしても、お酒を飲んでいるときが至福なのです。たまにとはいえどもルールを逸脱して泥酔して帰ってくるたび、妻が嘆き悲しみストレスを抱えていたりしたら、夫婦生活は続きません。

酒好きは、同じ過ちを繰り返す

これも母の言葉です。シラフのときは、ルールを遵守することが絶対であると理屈で理解しています。しかし酔っぱらっているときは別人格なんです。今後いっさい、お酒に関する過ちはしないと誓っても、同じことの繰り返しは免れないでしょう。それを理解して、許せる覚悟がない限り、酒好きの妻はつとめられないということです。

酒好きな部分もひっくるめて受け入れる覚悟が必要

普段は本当にやさしくて、毎日がたのしくて幸せな日々を送っています。だからこそ、お酒に関して揉めるたび(あなたがお酒を飲めない人だったら最高だったのに)と考え続けてきました。私たち夫婦にとって、それほどまでに「お酒」は鬼門なんです。

夫婦生活は、お互いの思いやりが必要不可欠です。私はお酒を飲む人が嫌いだけど、夫の取り決めた規定量で許容していること。夫はお酒が大好きだけど、私が提示した条件を遵守すべく努力していること。お互いが歩み寄るかたちで保たれている関係性であるということを、よく肝に銘じておかなければなりません。

愛とは、許し合うこと

とある神父がいっていた言葉に、「愛とは、許し合うこと」というフレーズがありました。これからも、騒動があるたび喧嘩し、話し合いを繰り返すことになるでしょう。それでも、最終的にはお互いを許して、受け入れながら前に進んでいけたら…と思っています。

大崎 憂

長いサラリーマン生活に終止符を打ち、2018年4月からフリーライターとして活動中。他にリモート秘書、株式投資など。妊活中。趣味はタスク管理と読書とゲーム(グ...

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