ブライダルチェックのすすめ

LIFE HACK

※妊娠に関する表現が頻出します。ナーバスな方は、恐れ入りますがご遠慮いただけますと幸いです。

欧米をはじめとした先進国では晩婚化の傾向があり、日本も例に漏れず初婚年齢が高くなっていますよね。それに伴い、40代以降の高齢出産も増えてきました。社会的な女性進出が謳われてはいるものの、働く女性にとって、結婚を経て妊娠を決意することは未だハードルが高い世の中です。

子どもを身ごもってから出産、そして子どもがある程度大きくなり多少の融通も利き始める小学校入学くらいまで俯瞰すると、最低でも10年弱はかかるでしょう。そのため、ある程度自分の納得のいくタイミングまで妊活スタートを遅らせる向きがありますね。実際に私自身も、結婚や妊娠と、キャリアや自分のやりたいこととのせめぎ合いの渦中でした。

しかし生物学的に見ると、女性の体は30歳を超えてから妊孕力(妊娠できる可能性)が徐々に低下していくのが現実。自分の人生のためと、なかなか妊活に踏み切れないまま機を逸して妊娠が叶わなかった、となっては後悔に繋がりかねません。

そこで、私はここ最近になって主流となってきていたブライダルチェックに目をつけました。ブライダルチェックって、ご存知でしょうか。直訳すると花嫁の確認となるわけですが、これはいわば「自分の体が妊娠できる状態にあるのかを確認するための婦人科の検診」にあたります。検診する時期は人それぞれの考え方があると思いますが、私は婚約して間もなく、結婚後のライフプランを検討するうえでまず現状を把握しておく必要があるとして夫へ申し出ました。夫の快諾を得て、夫婦で婦人科へ足を運んだのは昨年の年明け頃だったと思います。

金額的にはピンキリですが、基本的な項目の検査なら都内で30,000円もあれば十分なチェックが受けられます。ちなみに子宮頸がん検診がセットのものもありますが、区が実施しているがん検診であれば補助も受けられますし、勤務先の健康診断のオプションで受診しておいたほうが金額的にも安価で済みますので、そちらは別途済ませておきましょう。

ブライダルチェックの基本的な検診項目


私が今回受診したクリニックの検診項目は下記になります。

1. 問診・内診
2. 子宮筋腫、内膜症などがわかる子宮チェック(経膣超音波)
3. 経膣超音波の結果説明(当日)
4. おりもの検査(クラミジア、淋菌)
5. ホルモン検査(採血) LH(黄体刺激ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、TSH(甲状腺ホルモン)、プロラクチン、風疹抗体、HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎
6. ≪オプション≫AMH検査
7. ≪オプション≫男性不妊スクリーニング検査

AMH検査

オプションのAMH検査ですが、これがブライダルチェックの真骨頂だと私は考えています。まず女性の体のしくみとして、女性は母親の胎内にいるときから既に一生分の卵子をもっています。生まれたときにはおよそ200万個ほどもっていますが、それはその後の人生のうえで増えることは一度もありません。思春期の頃にはおよそ10~30万個程度に減っています。

月経を迎えてからは1回の生理ごとに卵子が1個ずつ排卵されていきますが、そもそも1回の排卵に向けて卵子が育つ過程で、1,000個程度の卵子が消失・吸収されているのです。言い換えれば、1ヶ月(1回の排卵)ごとに卵子は約1,000個ずつ減少していくということです。

これだけ聞くと非常に貴重に思える卵子ですが、「現在自分の中にどれほどの卵子が残っているのか」数値で計ることができるのが、先にご紹介したAMH検査で見る「AMH値」です。但し、これはあくまで卵子の量の目安であり、多ければ妊娠しやすいというわけではないようです。卵子の数は少なくても、卵子の質がよければ自然妊娠しますので、ライフプランの参考として、ひとつの目安であるということは忘れないようにしましょう。

男性不妊スクリーニング検査

不妊は女性側の問題以外にも、およそ半数は男性にも原因があるという統計結果があります。夫の協力が得られるのであれば、追加費用も安価のケースが多いためついでに受けておくと安心です。こちらのクリニックでは、1回目の私の検査のタイミングで容器を渡してくれたので、2回目の検診結果を聞きに行く際に併せて提出しました。この検査は即日で結果が出たため、私の検査結果とともに内容を確認することができました。

注意点


私は20代前半頃からおよそ10年近い期間にわたって、生理不順とPMS緩和のために低用量ピルを服用し続けていました。ピルを服用していると排卵が抑制されて卵子が温存できる!なんてガセネタが出回ったこともありますが、医師に聞くとやはり虚偽の情報であるということで、ピルを服用しても卵子はきちんと消費されているようです。

ただ、卵子の成長が抑制されることは事実なので、「排卵に向けて発育を始めた卵子から放出されるAMH」は実測されません。つまり、ピル服用中はAMH検査をはじめとしたブライダルチェックのいくつかの項目に正しい数値が反映されない現象が起きます。私はこれを知らずに受診したので、いくつかの項目は参考にすることができませんでした。

ピルを服用している人は、服用中止後1ヶ月以上経過したのちの受診が望ましいようですので、注意しましょう。

ブライダルチェックを受けてよかったこと

前述のとおりAMHを含めたいくつかの項目に関して参考にすることはできなかったものの、その他の項目で今後のための対策を実施するなど、メリットがありました。

風疹の予防接種に繋がった

私は「風疹抗体価(HI)」の数値が基準値の2倍ありました。この数値は少ないほうが風疹にかかりにくいという判断になりますが、基準より2倍もかかりやすい状態であったといえます。風疹の抗体がないまま妊娠し、万が一妊娠初期に風疹に感染すると、胎児に先天性の異常が出る可能性が高まります。このリスクを減らすためにも、この数値が高い場合は風疹ワクチンの予防接種を受けるのが効果的です。

ちなみにこの時に知ったんですが、風疹ワクチンはだいぶ品薄の状態が続いているようですね。私の居住区では、かなり多くの病院に電話をしても在庫がないことがほとんどで、唯一ひとつの病院から「ワクチンが午後に届く」といわれて滑り込みで接種できました。風疹単体のものとMR(麻しん・風疹混合)の2種のワクチンが流通しているようですが、どちらでも問題ありません。

接種してすぐに抗体ができるわけではないようですので、妊活を検討している人には早めの受診をオススメします。

安心に繋がった

AMHなどの具体的な数値は判明しませんでしたが、性感染症や、採血からHIV他さまざまな抗体で問題のないことがわかって安心しました。また、男性不妊スクリーニング検査のほうもまったく問題がなかったので、夫も不安が払拭されたようです。

最後に


検査自体は簡単なおりもの検査と採血検査のみなので、時間はほとんどかかりません。1週間程度経過したのちに、夫婦で検査結果を聞きに行く流れとなります。自分で一度体験してみて、プライバシーの配慮もありながら納得のいく説明をしてもらえたので、受診してみて本当に良かったと感じます。ピルの服用を中止してから半年程度経過し、少なからず生理周期も整ってきているので、時期を見て再度のブライダルチェックに行くつもりです。

不妊は、既に他人事ではないと感じます。私や夫の周囲でも、努力している夫婦を多く知っています。妊娠できる時間は有限です。今後のライフプランの判断材料にもなると思いますので、「子どもはまだ先」と考えている夫婦でも、ぜひ一度受診してみることをオススメします。

大崎 憂

長いサラリーマン生活に終止符を打ち、2018年4月からフリーライターとして活動中。他にリモート秘書、株式投資など。妊活中。趣味はタスク管理と読書とゲーム(グ...

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